お薬について
身の回りにあるお薬について、正しく理解できていますか?せっかくお薬を服用しても、誤った方法では効果が出ません。用法・用量をきちんと守って服用するようにしましょう。
医薬品の3つの分類
平成21年度6月に改正薬事法が施行され、一般用医薬品はリスクにより第1類、第2類、第3類の3つに分類されました。
第1類…リスクの高いもの
第1類は特にリスクの高いもので、販売時には適正使用のため積極的に情報提供を行い、薬剤師が対応しなければなりません。
H2ブロッカーを含む薬や一部の毛髪用薬などがあげられます。
第2類…比較的リスクの高いもの
第2類は比較的リスクの高いもので、適正使用のため情報提供に努め、薬剤師または登録販売者が対応します。
主な風邪薬や解熱鎮痛薬などがあります。
第3類…比較的リスクの低いもの
第3類はリスクが比較的低いもので、相談に応じて適正使用のため情報提供を行い、薬剤師または登録販売者が対応します。
ビタミンBやビタミンCを含む薬や整腸薬や消化薬などがあります。
お薬とお水
薬を服用するときには、体内で充分吸収されるように、一般的にコップ1杯くらい(180cc~200cc)の水が必要であると言われています。
少量の水で服用すると、薬が食道や胃に付着し、食道潰瘍や胃潰瘍を引き起こしたり、薬の効果がしっかり出なかったりします。
薬の飲み方ひとつで効果が大きく変わってしまいますので、最良の効果を得て、副作用を防ぐために、コップ1杯の水またはぬるま湯を、摂りましょう。
また、お茶や牛乳、ジュース、コーヒーなどで服用すると、薬の効果は半減してしまいます。用法・用量を守って、毎日正しく服用しましょう。食後に服用するのは、胃の中に食物があり、胃が活発に活動しているため、胃壁に刺激が少なく、胃荒れを防ぐためです。
お薬とお酒
お酒で薬を飲む人はいないと思いますが、お酒を飲んでいる時に服薬の時間になり、お酒と薬を一緒に飲んで良いのか迷うことがあります。
一般的に薬とお酒を同時に飲むと、相互作用で薬の効果が強くなったり、逆に効果が減ってしまったり、副作用が出ることもあります。
例えば、効果が増強する薬には、降圧剤や精神安定剤、鎮痛解熱剤などがあり、効果が減弱する薬には、血糖降下剤や抗けいれん剤などがあります。 また、薬によっては服用期間中は、飲酒を控えなければならない薬もありますので、充分に注意が必要です。
お酒を飲んだ場合は、飲酒後3~4時間空けて、コップ1杯(200ccくらい)の水、またはぬるま湯で飲むようにしましょう。
たくさん飲むと、早く治る?
たくさん飲んだからといって、思った効果が得られるとは限りませんし、お身体に負担をかけてしまう事にもなりかねません。お薬は用量・用法を守って服用しましょう。
お薬の通り道
薬は口から入り、胃で消化され、小腸で吸収され、その後肝臓から心臓に運ばれ、血液を通って、全身の細胞に運ばれます。役目を終えた薬のカスは、再び血液を通って、肝臓に戻り、肝臓や腎臓を使って代謝し、体外に排出されます。
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